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2022.07.19

7月18日 大阪府四条畷市 第4回 日本伝統芸能夏祭出演のご報告

7月18日 大阪府四条畷市 四条畷市市民総合センター市民ホールにて

第4回 日本伝統芸能夏祭(NATSUSAI)が開催され、山本勘太夫社中が出演致しました。

日本伝統芸能夏祭には地元郷土芸能の出演者はもちろん、当地にゆかりのある様々な伝統芸能者が出演し舞台に華を添えます。近年は大阪府下での舞台公演への出演も積極的に行っている山本勘太夫社中ですが、四条畷市においては初登場となります。

 

 

地元郷土芸能出演者

四条畷青年団

 

なわて子ども太鼓

 

出演伝統芸能者

飯田華那(津軽三味線)

 

佐伯篤宣(和太鼓)

 

米谷大輔(米谷流尺八大師範/篠笛)

 

 

多彩な出演者が舞台を彩る前半第一部が終了し、いよいよ第二部 伊勢大神楽の公演となります。

 

 

道行きの笛の音色と共に社中が登場。

 

伊勢大神楽といえば回檀(かいだん)です。日頃、町を歩いて家々に神楽をあげて回る様子を舞台上で再現します。

 

続いて家元 山本勘太夫が登壇し、芸能の簡単な解説を行います。

 

 

社中の面々が装いを新たに再登壇。いよいよ四条畷で史上初となる伊勢大神楽の総舞が行われます。

 

 

△扇の舞(舞手:松下雄陽・長谷川大貴)

4月、伊勢神宮内宮参集殿能舞台での神楽奉納にも選ばれた若手コンビによる扇の舞から始まります。若手たちの舞台出演は韓国公演以来、実に3年ぶりです。緊張。

 

 

△水の曲皿の曲(放下師:山本勘太夫/道化師:石崎雄一朗)

大神楽の放下八曲の中でも非常に人気のある水の曲です。重量ある大皿を軽快に操ります。

・・最後は大変珍しいアクシデントが発生。陶器は床に落としたら割れます。どうやら種も仕掛けもない本物の大皿を使っていたようです。危ない!

 

 

△神来舞旧伊藤森蔵流七段(舞手:指吸長春)

大阪の皆様の前で神来舞を舞うならば、昭和最高の神来舞と称された旧伊藤森蔵流のお披露目で間違いないでしょう。旧伊藤森蔵はかつて明治から昭和末期にかけ府内各地の回檀を受け持ち、各地で大変な人気を誇ったと伝わります。四条畷初披露に華を添えるため、節目の奉納でしか披露しない大変希少な一人舞を奉納させて頂きました。

 

 

△献燈の曲(放下師:松下雄陽/道化師:石崎雄一朗)

伊勢大神楽 総舞の魅力の一つに一人七役があります。演目ごとに配置転換がなされ、囃子や演者・裏方がたびたび入れ替わるのです。

放下芸の花形演目である献燈の曲では、先の扇の舞で舞手を演じていた松下雄陽が放下師として再登場しました。

 

 

お次はいよいよ最終演目-。

 

魁曲(らんぎょく)です。

 

一反走りからの道中伊勢音頭(別れの唄)の昭和でご参集の皆様にお別れのご挨拶です。

 

70分に及ぶ第二部 伊勢大神楽の公演もこれにて終了です。

 

最後は本日ご出演の皆様が再登壇し改めてのご挨拶を行い全行程が終了です。

 

 

市民総合センターロビーでは総舞みやげの物販スペースも設けられ、この日初めて伊勢大神楽に触れたご来場の皆様にもお求め頂いた他、写真撮影や総舞終了後に恒例となっている獅子の頭噛みも行われました。

「隣の町の出身だけど、こんな近くに伊勢大神楽が来てくれて良かった」

「今度は神社での奉納を見に追っかけたいと思います」

 

日頃の旅とはまた違った出逢いを経験でき、社中にとっても実りある一日となりました。

旅から旅へ。

山本勘太夫社中は泉州を巡る“普段の旅”へと帰って行きます。

 

今回の催事にご招待頂きました関係者の皆様、共演させて頂きました出演者の皆様、そしてご来場・お迎え頂きました四条畷の皆様、改めてお出逢いに感謝致しております。また、お体に気を付けて実りある一年をお過ごしされますことを社中一同、泉州よりお祈り致しております。

家元 山本勘太夫