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2025.02.04

2月1日 加藤菊太夫社中 河桁御河邊神社での総舞ご報告

2月1日、東近江市河桁御河邊神社にて一般社団法人伊勢大神楽講社 加藤菊太夫社中の総舞が奉納されました。    

 

東近江(旧八日市)は江戸後期まで岡田忠太夫が当地の受け持ちをしていましたが、廃業に伴い以降は200年以上に渡り加藤菊太夫社中が東近江の旅を続けています。

また、現在の加藤菊太夫社中は山本勘太夫社中と同じく社団法人所属となっており、加藤菊太(きくた)を中心に加藤の名跡を継ぐ大神楽師らで活動しています。

https://www.youtube.com/watch?v=cuQqyE-sDBk

 

△動画リンク:加藤菊太夫を探して

 

 

   

△劔の舞・四方の舞(舞手:斎藤茂吉/加藤元春)

 

 

△綾採の曲(放下師:加藤菊太/道化師:山本勘太夫)       

 

 

△水の曲(放下師:加藤元春・山本勘太夫/道化師:斎藤茂吉)  新体制となった加藤菊太夫社中において最初の新弟子である加藤元春が、東近江3年目の旅を迎え、放下師となって帰ってきました。今後の成長にご期待下さい!

 

 

 

△水の曲(放下師:加藤菊太/道化師:斎藤茂吉) 東近江では本年正月より初奉納を続けてきた加藤菊太の皿の曲です。 先代である5代目加藤菊太夫が得意とし晩年まで研鑽を続けた放下芸です。    

 

△吉野舞(舞手:加藤菊太)

 

 

△神来舞“北勢 山本源太夫流”(舞手:加藤難波・斎藤茂吉) 北勢流の基礎である山本源太夫流神来舞は昭和30年代に加藤菊太夫家によって舞手を再構築され現代に遺っています。        

 

 

△劔三番叟(放下師:山本勘太夫/道化師:斎藤茂吉) 令和4年に一般社団法人を興し、廃業や後継者の高齢化など様々な問題に向き合う各社中の支援に回り、日々各地を飛び回っている 代表 山本勘太夫が本年も登場です。自身の社中では既に多数の放下師を育て自身の腕を見せる機会は無くなりましたが、再興につき発展途上の加藤菊太夫社中では度々、放下の腕も披露します。

   

 

△魁曲(上乗:加藤菊太/台師:加藤難波) 総舞の最後の締め括りと言えば、やはり魁曲です。伊勢音頭の唱和で来年の再会を約束致します。

 

 

     

令和7年度の河桁御河邊神社総舞が無事に終了しました。当日は、悪天候も予想される中ではありましたが、最後までお付き合いを頂きました皆様方、ありがとうございました。 まだまだ再興の志半ばであり後継者の育成・支援が急務の加藤菊太夫社中でありますが東近江の皆様には一層のお力添えを頂き、どうか再び加藤菊太夫社中が国指定重要文化財の担い手として名に恥じぬ活躍ができるよう、引き続きお見守り頂けましたら幸いです。  

一般社団法人伊勢大神楽講社 代表理事 山本勘太夫