
例年、福岡県福岡市で実施の『ふくおか歴史文化遺産Week』にて11月3日の催事として獅子フェス福岡が行われ伊勢大神楽講社より山本勘太夫社中が出演を致しました。
これまで国内外様々な催事に招聘を受けてきた山本勘太夫社中ですが、九州へは初上陸となりました。

当日は福岡城跡内の各所で福岡内外の様々な獅子舞保存会による公演・お披露目が行われ各所で賑わいをみせました。
主な出演団体(元岡獅子舞・宇田川原豊年獅子舞・今宿青木獅子舞・香椎宮奉納獅子楽・大分の獅子舞・蜷城の獅子舞など多数)
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午前中には多数のお店が出店しマルシェ広場にてマルシェが行われる中で、ゲリラ的に奉納を敢行。
福岡県内に『獅子舞』は多数あれど足を止めて観賞する『神楽』は稀であり、見慣れぬ神楽の登場に多数の見物客で賑わいました。

終了後は頭噛みや交流の場も設けられました。専従者である大神楽師の九州登場に、皆さん興味が尽きないようで..予定時間を丸々使い切り交流タイムも主催者のアナウンスにて強制終了となりました。
まだまだ話足りませんが、続きは午後の部のお楽しみで御座います。
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△神来舞
伊勢(三重県下)では一般的である頭に獅子頭を被っての人型の舞(伊勢流獅子舞)も、全国的な獅子舞像とは一線を画するため非常に大きな注目を集めました。

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△魁曲
最後は恒例の遊女の道中で終了です。普段なら歓声の上がる魁曲も、どよめきの連続で非常に新鮮な反応が印象的でした。
正に獅子舞の予想を覆すような技の連続で、伊勢大神楽講社の大神楽師の専従職ならではの特異性をおみせできたかと思います。

終了後は総舞みやげ(伊勢大神楽講社グッズ)の手売りに長蛇の列!ここでの大神楽師らとの交流の時間も貴重な機会です。

そして、やはり一日では足りないとばかりに地域の保存会との交流の時間が続きます。
それぞれが篠笛や太鼓など共通の楽器の使用等類似点を持ちながら似て非なる獅子舞・神楽を受け継ぐ、古の文化の継承者でもあります。
まだまだ時間が足りませんでしたが、時間いっぱいを使って交流しお別れとなります。

この度は11月1~4日まで計4日間で三重⇔滋賀⇔岡山⇔福岡⇔岡山⇔兵庫と大移動を繰り返す大神楽師らには非常に厳しいスケジュールとなりましたが、古来より守り続ける岡山・兵庫の村々の回檀日程を守りつつ、新たに滋賀や九州へ足を運び公演も行いつつ新たな地域の方とも交流を行うなど、重要文化財指定団体として十分な活動ができた4日間だったと自負しております。
11月3日、九州でお出逢いしました全ての皆様方に感謝でございます。ご縁があったら、いつかまたお出逢い致しましょう。それまで、どうかお元気でお過ごし下さい。
一般社団法人伊勢大神楽講社 代表 山本勘太夫
