専従者による獅子神楽、職業‟大神楽師”
一般社団法人 伊勢大神楽講社では新年度より共に旅に出る新弟子を募集しております。
450年以上の歴史を持ち日本で唯一の専従者の獅子神楽として国指定重要無形民俗文化財の指定を受けており、
令和の世において日本に僅か40名以下という稀少職でもあります。
今の日本では職業が多様化する半面、各分野において機械化・無人化が進むなど
人が生涯を掛けて自身を磨きあげ、同時に専従者として技術を磨きあげる―そんな日本人本来の職業観に応える職業が淘汰されつつあります。
今日まで450年間、絶えることなく受け継がれ令和の世においても発展を続ける「伊勢大神楽」の世界に入門しませんか?
配属先となる二つの社中
伊勢大神楽講社には国の重要文化財指定の社中が5つ現存しています。
一般社団法人には直営の社中が2つあり、新弟子はどちらかへ配属される形となります。
山本勘太夫社中
長い歴史を持ち、近代においては伊勢大神楽講社の舵取り役を担ってきた山本勘太夫社中。全国各地での公演活動に加え、NHKを始めとするテレビ出演。国内外の催事に招聘を受けるなど、伊勢大神楽の枠を越え多方面で活動をする社中です。その反面、社訓は温故知新。江戸後期から昭和初期までの伊勢大神楽講社の歩みを紐解き、最も古く最も新しい伊勢大神楽の再現を目指しています。
加藤菊太夫社中
100余年の長きに渡り鳥取県を中心に活動するなど、独自の歴史を紡いできた加藤菊太夫社中。令和4年には5代目が廃業し、法人直営の社中として新たなスタートを切りました。家元自身も修行中である世代交代中の社中。450年間、桑名での活動を堅持してきた他の社中にはない独自の文化を持っています。