国の文化審議会は令和7年11月28日、ユネスコ無形文化遺産登録を目指す新たな候補として、「神楽」と「温泉文化」の2件を選びました。
日本で4000以上の団体が活動する中で、この度ユネスコ無形文化遺産登録の提案対象となったのは40団体となっており、対象団体には当法人(一般社団法人 伊勢大神楽講社)が含まれる事となりました。

伊勢大神楽講社は日本固有の古典芸能「伊勢大神楽」を伝承する専従者による団体です。
江戸期の前半は、全国の村々を巡り獅子による火伏せの竈祓いや放下芸・萬斎などの大衆芸能を披露して歩く『太神楽』として、江戸中後期からはお伊勢参りの代理参拝の神楽を意味する『伊勢代神楽』としての役割も加わり時代に合わせ変化してきました。そんな江戸期の日本の風俗を今に伝えるのが、伊勢大神楽講社です。

県や国の重要文化財であっても、世界遺産の候補であっても、私たち大神楽師の役割というのは本日訪れた村のために、より良い神楽を奉納する事に他なりません。引き続き浮足立つことなく、地域の文化保全と向き合い旅を続けて参ります。
地元伊勢國桑名はもちろん、ご支援・ご理解を頂き長らくのお付き合いを頂いております地方の皆様方に、改めて感謝を申し上げます。
どうか今後とも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。
一般社団法人 伊勢大神楽講社 代表理事 山本勘太夫
