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2018.07.31

7月28日 波太神社での総舞報告

2018年7月28日、大阪府阪南市 波太神社にて総舞を奉納致しました。

本年は総舞は2014年の奉納復活より節目の五度目の奉納となり、五周年記念特別総舞と銘打って実施されました。

まずはご本殿にて波太神社宮司・勘太夫社中の参列で執り行う神事“総舞報告祭”が行われました。


宮司・家元の挨拶では、先の西日本豪雨を受け泉州地域一帯の無事を改めてご祭神に感謝すると共に、大きな被害が確認された岡山県岡山市東区の状況についても話題となりました。


五周年記念に合わせ新たに制作された総舞記念品の御初穂料を全額、同地区に見舞金・義援金としてお渡しする事を発表致しました。


△鈴の舞(舞手:松下雄陽)

総舞に先だってご祭神に向け、鈴の舞を奉納します。


△劔の舞(舞手:山本勘太夫・松下雄陽)


△四方の舞(舞手:山本勘太夫・松下雄陽・由良真介※加藤菊太夫社中)

本年の五周年記念に際し、加藤菊太夫社中より二名が特別参加致しました。


△扇の舞(舞手:松下雄陽・藤田直樹※勘太夫流獅子舞保存会)


△綾採りの曲(放下師:指吸長春 道化師:石崎雄一朗)


△水の曲“半水”(放下師:松下雄陽 道化師:石崎雄一朗)


△水の曲“長水”(放下師:指吸長春 道化師:石崎雄一朗)


△水の曲“皿”(放下師:指吸長春 道化師:石崎雄一朗)

地元阪南市出身の指吸長春が氏神様の元へ帰って参りました。入門より十年を数え社中を率いる放下師として変わらぬ精進を続けています。


△吉野舞(舞手:山本勘太夫・難波直樹 ※加藤菊太夫社中)


△献燈の曲(放下師:松下雄陽 道化師:石崎雄一朗)

これまでの奉納では、地元阪南市出身の大神楽師である指吸長春・そして家元 山本勘太夫の二名が放下師(放下芸の演者)を務めて参りましたが、この春より当社中最年少の若手である松下雄陽が約10年ぶりに放下師として認可され、阪南の皆様に初披露されました。


△傘の曲(放下師:山本勘太夫 道化師:石崎雄一朗)

阪南市


△神来舞“正調 山本勘太夫流”(舞手:指吸長春・松下雄陽)

この度の五周年記念に合わせ昭和中期、伊勢大神楽講社設立当時に使用されていた衣装を復刻披露致しました。また昨年まで波太神社の総舞では、かつて泉州で大変な人気を誇った“旧伊藤森蔵流”神来舞の奉納が定番となっておりましたが、本年は節目の年につき正調 勘太夫流での奉納となりました。

伊勢大神楽
△剣三番叟(放下師:山本勘太夫 道化師:石崎雄一朗)

大神楽師

獅子舞


△魁曲

先発(上乗:指吸長春/台師:石崎雄一朗) 後発(上乗:山本勘太夫/台師:松下雄陽)

五周年記念奉納の目玉となる二頭による花魁道中です。昨年復活披露された古芸“前掛かり”や二頭合計11張にも及ぶ和傘が咲き乱れる一本立ちなど、勘太夫社中でしか見る事のできない大技の数々に、この日一番の盛り上がりとなりました。

終了後は恒例の頭噛み、そして事前挨拶にて公表された総舞記念品の受付が行われました。

獅子舞

多くの皆様方に、記念品をお求め頂くと共に多額のご寄付を頂戴する事ができました。

本記念品授与によりお納め頂いた御初穂料は累計14万4千円となりました。今後当社中よりの寄付金を加算し、岡山県岡山市東区を中心とする被災地へ見舞金として当社中より直接お届けする予定でおります。

本年は台風の接近に伴い直前まで奉納中止も検討されておりましたが、滞りなく奉納させて頂く事ができました。
奉納にご協力頂いた関係者の皆様、悪天候の予報の中ご参集下さりました皆様方、寄付金にご協力頂いた皆様方、ありがとう御座いました。