十六 魁曲 伊勢大神楽の最後を締め括る曲。江戸時代、伊勢神宮に参拝を果たした人々は、古市の遊郭で精進落としの遊びを楽しんだ。この曲は、その古市の賑わいを表現したもので、振袖姿の花魁に扮した獅子が伊勢音頭にあわせて、花魁道中を行なう。舞と曲芸が融合した特殊な演目で、演じ手の技量によって様々な技が盛り込まれる。伊勢大神楽の歴史の中では最も新しいと曲と言われる。 一覧へ戻る