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2024.12.09

12月6日『新桑名市誕生20周年記念式典』での公演ご報告

12月6日、伊勢大神楽講社の本拠である三重県桑名市にて、桑名市節目の催し『新桑名市誕生20周年記念式典』が柿安シティホールにて行われました。

 

 

   

式典では三重県桑名市長である伊藤 徳宇氏のご挨拶を皮切りに、三重県知事一見勝之氏や近隣地域市長らが登壇し祝辞を述べました。

 

 

2時間を越える式典の大トリとして桑名市の節目を祝う伊勢大神楽の披露が行われます。

12月4日に一年の巡行スケジュールを岡山県浅口郡で終えたばかりの山本勘太夫・加藤菊太夫の2社中が、この日の公演に合わせ早朝、桑名へと戻って参りました。

 

 

 

 

 

伊勢大神楽の公演・総舞としては異例の短時間である20分間でしたが、短い時間の中にも見せ場がある、数々の国内外の催事に招聘・公演実績を持つ山本勘太夫社中らしい公演となりました。

 

 

改めまして、桑名市の地域の皆様方、この度は誠におめでとうございます。

伊勢大神楽は戦国時代に隣国近江の武家であった佐々木一族(後の山本源太夫・勘太夫ら)が織田信長に戦で敗れ、伊勢國桑名に落ち延び、のちに桑名藩の後ろ盾を経て当地に全戸神職の上上野村(後の太夫村)を開村した事を始まりとします。当時諸国で人気であった大神楽獅子舞・放下師・神宮御師これらが桑名は太夫の地で出逢い、太夫を出て諸国を旅する現代の伊勢大神楽の姿が江戸期より形成されていったのです。

日頃、西日本を中心に全国各地への旅に1年を過ごす伊勢大神楽ではお膝元である桑名・伊勢をはじめとする地元三重県での活動は殆どございません。この度の催事にて長い歴史と共に磨き抜かれた大神楽の技の数々を地元で披露する機会を賜り、大変光栄でした。

新桑名市誕生20周年記念、改めておめでとう御座います。皆様との再会を楽しみにしつつ、旅の空で腕を磨き、引き続き修練を続けていきたいと思います。

 

一般社団法人伊勢大神楽講社 代表理事 山本勘太夫